■ 家づくり豆知識
初めて一戸建て住宅を建てようと計画されている方々へ、家づくりのポイントを簡潔にまとめてみました。
これを見て、家づくりの不安が少しでも解消され、家づくりを楽しんで頂けたら幸いです。
家づくりに真剣に向き合い、じっくりと家づくりをしたい方をサポートします!
ここに記載の内容は、地域によってや法規等の改正により現状と異なる場合があります。
各地域や最新の情報についてもう少し詳しく知りたい方は、メールフォームにてお気軽にご相談下さい。
ご相談は無料です!!
F. その他 |
工事着工前の近隣挨拶を(施工会社の)現場監督に任せるのではなく、建築主さんも一緒に挨拶廻りをする
のがマナーです。
工事期間中の工事に関する責任は、基本的に請負業者(施工会社)にありますが、竣工後、実際に暮らすの
は、建築主さん自身です。
近隣とは長い付き合いになります。
地域の住民として、マナーを守り、良好な関係を築く事は、非常に大事だと思います。
ちなみに、着工前に「挨拶なし」とした建築主さんは、引っ越してからも近隣との「挨拶なし」の関係が続
くことが多いと聞きます。
近隣との付き合いは、引っ越してからではなく、工事着工前から始まるのだと認識して下さい。
某リフォーム番組で、匠と称する建築家が依頼者の要望に対しリフォームをして、完成後、依頼者がその劇
的な空間の変化を見て、大変驚き、感動の涙を流すというシーンを見ます。
工事中、依頼者に現場を見せないことで、その分その変化に驚き、感動するエンディングとなるわけで、私
も番組を見ていて、そこまで依頼者に感動してもらえたら本当に嬉しいなあと思ったりします。
しかし、現場を見ないというのはあくまでも番組上の演出として見るべきで、実際には、建築主さんは、工
事中の現場に行くべきだと私は思います。
現場は、基本的に現場監督が毎日現場管理をし、設計事務所に依頼する場合は、更に設計監理者が現場監理
をしているので、建築主さん自身が行く必要がないのではないかと考える方も多くいます。
また、現場の邪魔になってしまうのではと遠慮される方もいます。
家づくりは、ほとんどの人が一生に1度しか経験しないイベントです。
折角の機会ですから、しっかりと家づくりの過程を見て欲しいと思います。
家づくりの過程を見る事で、プロとは違った視点で何か気づくことがあるかもしれませんし、疑問とかも多
くでてくると思います。
また、完成後の家に対する愛着も更に湧くと思います。
現場で気付いた点や疑問点があった時は、現場監督や、設計者にどんどん質問して下さい。
喜んで質問に答えてくれると思いますし、建築主さんが熱心だと、現場も更にモチベーションが上がります。
工事が始まり、工事中の現場を確認しに行く機会が、建築主さんには、度々あると思います。
図面では理解しづらかった部分が、現実に形になっていく様子を見ると、部分的にやっぱりこうしたいとか、
変更したくなる事があります。
こんな時、職人さん(例えば大工さんなど)へ直接変更の意思を伝える事は、やってはいけません。
職人さんは、設計図書及び現場監督の指示に基づいて作業します。
現場監督は、設計監理者から設計図書通り工事をしているか、チェックを受けます。
よって、施主さんから職人さんへ直接意思を伝えると、現場の指示系統が逆転し、混乱してしまう場合があ
ります。
基本的に現場は、(確認済証を受けた)設計図書の通り工事を進めなくてはなりませんので、気軽に変更す
る事は避けたいのですが、どうしてもという場合は、必ず設計監理者(設計事務所を利用しない場合は現場
監督)に伝えなければなりません。
変更に伴う(計画変更確認申請、軽微な変更届などの)申請手続きや、(材料の手配、職人さんの手配など
の)現場調整で、金額が発生する場合や、工期が延長する場合もあります。
いずれにせよ、着工後に変更をするという事は、プラスには働きませんので、建築主さんと設計者は十分に
コミュニケーションをとり、建築確認申請後に変更が発生しない様にしたいものです。
工事中は、施工会社(ハウスメーカー、工務店など)の責任において、ドアのカギを管理します。
工事が終了して、竣工検査後、施工会社から建築主さんへ「カギの引き渡し証」と共にドアのカギを引き渡
されるのが通常の流れですが、建築主さんはカギの引き渡し前に、玄関ドアのカギを預かっておくと安心で
す。
なぜならば、万が一、工事中にその施工会社とトラブルになった場合に、カギが無いと自分の家に入れなく
なってしまう可能性があるからです。
施工会社から引き渡し後、下記の図書類を設計者や施工会社から必ず受領し、大切に保管して下さい。
1. 確認申請書(副本)
2. 確認済証
3. 検査済証
4. 竣工図
5. 工事中の写真
1〜3は、確認申請をして建築基準法上適法であると確認された公的な証明となります。
融資を受ける時、売却をする時、リフォームをして確認申請をする時、住所表示番号をもらう時など、さま
ざまな場面で必要となる場合があります。
特に、検査済証のない建築物は、「違法建築物」の部類に入ると考えられます。
設計事務所に依頼した場合は、検査済証を受け取れないケースはないと思いますが、まれに、施工会社が検
査済証の提出をしぶられたという話を聞いた事があります。
検査済証は重要な書類ですので、必ず受領して下さい。
4の竣工図は、確認申請で提出した図面を基に、工事の為に更に詳細な図面を含む現状の図面となります。
今後、リフォームをする時などには重要な図面で、設計者や施工会社に提示すると、現場調査がスムーズに
なり、コストダウンに繋がります。
竣工図は法的な提出義務がないので、特に施工会社に依頼した場合は、竣工図を受け取れない場合がありま
すが、設計事務所に依頼した場合は、ほぼ竣工図を受領出来ます。
5の工事中の写真は、施工会社から受領して下さい。
特に、完成して見えない部分などが、工事中の写真で確認でき、重要な記録となります。
竣工図との整合性も確認出来るので、やはり、今後リフォームをする時などで重宝されます。
以前、水栓レバーは、レバーを下げると水が出るのが主流でした。
しかし、(1995年の)阪神大震災の時、上から落ちてきた物や、倒れてきた物などで水栓レバーを押し下
げ、水が出たままになってしまった被害が多発し、それ以降、水栓レバーを上に上げると水が出る仕様が主
流となりました。